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研究
徐放性薬剤と脳槽ドレナージ併用による脳血管攣縮の治療
著者: 織田祥史1 小西常起1 奥村禎三2 姜裕2 菊池晴彦2 上條純成3
所属機関: 1滋賀県立成人病センター脳神経外科 2京都大学脳神経外科 3大津赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.965 - P.970
文献購入ページに移動くも膜下出血後の遅発性脳血管攣縮の予防および治療に関しては,数多くの報告がなされているが,まだ,これを完全に解決し得た方法は見つかっていない.
我々は,血管攣縮の最終段階としての,平滑筋へのCaイオンの細胞内への流入を阻止して,この問題を解決するために,diltiazemあるいは塩酸パパベリンを,局所に持続的に投与して,血管を拡張させることを企図した.
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