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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻8号

1988年07月発行

文献概要

症例

特発性頸動脈海綿静脈洞瘻に対するMatas手技による治療—網膜出血の併発について

著者: 三木保13 永井恭介1 斎藤裕1 小野寺良久1 大場広2 生駒洋2

所属機関: 1水戸赤十字病院脳神経外科 2水戸赤十字病院眼科 3現籍 東京医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.971 - P.976

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I.はじめに
 近年,外傷性頸動脈海綿静脈洞瘻は血管内手術法が治療の主流となっているが,特発性頸動脈海綿静脈洞瘻spontaneous carotid cavernous sinus fistula(以下,特発性CCFと略す)は,その病態に未だ不明の点も多く,治療法も一定していないのが現状である.非手術的療法としてMatas手技が従来より日常臨床で施行されているが,自然治癒と併せてその治癒機転についての報告は散見されるにすぎない.最近,われわれはdural in—ternal type特発性CCFに対してMatas手技を施行し,比較的早期に瘻孔の消失,症状の改善をみたが,経過中に網膜出血を併発した3例を経験したので若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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