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症例
中頭蓋窩海綿状血管腫に対する放射線療法—特に遅発性効果について
著者: 柴田尚武1 森和夫1
所属機関: 1長崎大学脳神経外科
ページ範囲:P.1005 - P.1008
文献購入ページに移動中頭蓋窩海綿状血管腫は,脳内に発生したものと異なり,その著しい出血のため摘出が困難である.そこで,左中頭蓋窩を満たす巨大な海綿状血管腫の1症例において,放射線照射を行ったところ,50Gy終了時では照射前の63%までしか縮小しなかったが,その後は時間経過とともに縮小し続け,1年7カ月後にはほぼ消失し,2年後の現在も消失したままである.中頭蓋窩海綿状血管腫に対する放射線療法の遅発性効果について報告する.
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