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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻9号

1988年08月発行

文献概要

研究

第三脳室拡大例における視床の側方座標について

著者: 前田隆寛1 横地房子1 楢林博太郎1

所属機関: 1神経科クリニック

ページ範囲:P.1045 - P.1052

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I.はじめに
 最小の凝固で最大の効果を得ることを日的とする定位脳手術において,放射線学的に第三脳室の正確な計測を行うことが,最も重要なpointの1つである.
 しかしさまざまな程度の第三脳室幅の拡大例に遭遇する上で,このような症例での視床核の側方座標計測値を正確かつ明らかにした内容はまだ報告されていない.正常第三脳室幅についても異論があり,Taveras16)らは7mmまで,Robertson13)は9mmまでが正常で通常は4−6mmとしている.Hawrylyshyn8)らは幅が小さい場合はthalamocapsular borderは内側に寄り,大きい場合は外側に寄る傾向があるとしている.そこで著二者は視床Vim核での微小電極による細胞電気活動記録を行い,その109例について上肢—上肢帯に関与するVimneuronの側方座標を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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