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研究
頭部外傷における経時的短潜時体性感覚誘発電位モニタリングの臨床的意義—特に頭蓋内圧亢進との関係
著者: 川原信隆1 刈間理介1 名取穣二1 小見山高士1 西田昌道1 石川泰郎1 鈴川正之1 佐々木勝1 三井香児1 坂本哲也2 有賀徹2 高倉公朋3
所属機関: 1東京大学医学部付属病院救急部 2公立昭和病院脳神経外科 3東京大学脳神経外科
ページ範囲:P.1059 - P.1066
文献購入ページに移動頭部外傷症例においては,脳幹部障害の有無やその程度が予後を決定する因子として重要であり,その客観的評価方法として聴性脳幹反応(auditory brainstemresponse,以下ABR)が広く用いられ14),われわれもその有用性を報告してきた10,19).しかし,2次的脳幹障害を未然に防ぐためにはテント上病変の程度を正確に把握し,いわゆるwarning signを捉えることが必要である.今回,このような理由から,われわれが従来より用いてきた多次元脳機能monitoring system10,18)にテント上脳機能評価法として短潜時体性感覚誘発電位(shortlatency somatosensory evoked potential,以下SEP)を加えて,特にその経時的monitoringの意義について検討し,臨床的有用性を認めたので報告する.
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