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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻1号

1989年01月発行

文献概要

症例

成人期に発症したTethered CordSyndrome—1治験例と56文献例

著者: 山村明範1 丹羽潤1 端和夫1 中村徹2

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科 2東住吉森本病院脳神経外科

ページ範囲:P.69 - P.73

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I.はじめに
 腰仙部脂肪腫やtight film terminaleなどの奇形によって引き起こされるtethered cord syndromeの大部分は,新生児期から小児期にかけて発症するが1,10,11),稀に成人期に初めてこれらの症状が発現する場合もある3,13).これらは臨床病態として興味ある一群をなしているがその臨床像に関する詳細はよく知られていない.われわれは腰仙部脂肪脊髄髄膜瘤によりtethered cord syn—dromeが成人期に発症した症例を経験した.本症例の報告と共に過去の報告例を検討し,成人期に発症したtethered cord syndromeの臨床所見・tetheringの原因疾患・手術成績及び成因の特徴について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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