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症例
成人期に発症したTethered CordSyndrome—1治験例と56文献例
著者: 山村明範1 丹羽潤1 端和夫1 中村徹2
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科 2東住吉森本病院脳神経外科
ページ範囲:P.69 - P.73
文献購入ページに移動腰仙部脂肪腫やtight film terminaleなどの奇形によって引き起こされるtethered cord syndromeの大部分は,新生児期から小児期にかけて発症するが1,10,11),稀に成人期に初めてこれらの症状が発現する場合もある3,13).これらは臨床病態として興味ある一群をなしているがその臨床像に関する詳細はよく知られていない.われわれは腰仙部脂肪脊髄髄膜瘤によりtethered cord syn—dromeが成人期に発症した症例を経験した.本症例の報告と共に過去の報告例を検討し,成人期に発症したtethered cord syndromeの臨床所見・tetheringの原因疾患・手術成績及び成因の特徴について報告する.
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