icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻1号

1989年01月発行

文献概要

症例

家族性に発生した脳内海綿状血管腫

著者: 金秀浩1 光野亀義1 石川正恒2 菊地晴彦2 本崎孝彦3 山本豊城3

所属機関: 1赤穂市民病院脳神経外科 2京都大学脳神経外科 3神戸中央市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.75 - P.79

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳内血管奇形のうちcavernous angiomaは稀な疾患と考えられてきたが,X線CTの出現により報告例は増加してきた.さらに,極めて稀であった脳内cavernousangiomaの家族発生例の報告も徐々に増え,遺伝様式についても次第に明らかにされてきた.最近われわれは同一家系同一世代6人中4人の脳内cavernous angiomaの症例を経験し,このうち3例は手術を行い病理組織学的に確認された.また1例については家族発生例であることをあらかじめ予測した上で診断と治療を行い得た.脳内cavernous angiomaの家族発生例は早期診断,早期治療の観点から重要であると考えられるので,症例を呈示し文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら