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症例
家族性に発生した脳内海綿状血管腫
著者: 金秀浩1 光野亀義1 石川正恒2 菊地晴彦2 本崎孝彦3 山本豊城3
所属機関: 1赤穂市民病院脳神経外科 2京都大学脳神経外科 3神戸中央市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.75 - P.79
文献購入ページに移動脳内血管奇形のうちcavernous angiomaは稀な疾患と考えられてきたが,X線CTの出現により報告例は増加してきた.さらに,極めて稀であった脳内cavernousangiomaの家族発生例の報告も徐々に増え,遺伝様式についても次第に明らかにされてきた.最近われわれは同一家系同一世代6人中4人の脳内cavernous angiomaの症例を経験し,このうち3例は手術を行い病理組織学的に確認された.また1例については家族発生例であることをあらかじめ予測した上で診断と治療を行い得た.脳内cavernous angiomaの家族発生例は早期診断,早期治療の観点から重要であると考えられるので,症例を呈示し文献的考察を加えて報告する.
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