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文献概要
脳腫瘍の組織診断アトラス
(7)Meningeal Sarcoma(髄膜肉腫)
著者: 堤啓1
所属機関: 1市立枚方市民病院中央検査科病理
ページ範囲:P.901 - P.906
文献購入ページに移動 中枢神経系に発生する肉腫は,髄膜,血管,血管周囲結合組織,脈絡叢間質結合組織等を構成する間葉系細胞に由来し,髄膜と関係して発生したものは一括して髄膜肉腫meningeal sarcomaと呼ばれている.髄筋芽腫やリンパ・造血系の腫瘍は別に取扱われている.
髄膜肉腫の細分類,命名に際しては,軟部組織や骨に発生した肉腫と同じ基準に則り,腫瘍として増生している細胞種に従って命名しなければならない3,6,21).低分化な腫瘍ではその構成細胞種の同定が困難なため,細胞の外形から紡錘形細胞肉腫spindle cell sarcomaや多形細胞肉腫polymorphic cell sarcomaと単純に命名されているが,より新しい検索法が開発されることにより,かかる細胞種の同定が可能になってこれらの病名が使用されなくなることが望まれる.
髄膜肉腫の細分類,命名に際しては,軟部組織や骨に発生した肉腫と同じ基準に則り,腫瘍として増生している細胞種に従って命名しなければならない3,6,21).低分化な腫瘍ではその構成細胞種の同定が困難なため,細胞の外形から紡錘形細胞肉腫spindle cell sarcomaや多形細胞肉腫polymorphic cell sarcomaと単純に命名されているが,より新しい検索法が開発されることにより,かかる細胞種の同定が可能になってこれらの病名が使用されなくなることが望まれる.
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