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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻10号

1989年10月発行

文献概要

研究

遷延性意識障害に対する頸髄硬膜外刺激の効果と適応について

著者: 船橋利理1 駒井則彦1 小倉光博1 桑田俊和1 中井三量1 辻直樹1

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.917 - P.923

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I.はじめに
 1982年,われわれは遷延性意識障害患者に対して意識の回復を目的に頸髄硬膜外刺激を試み著効を得たことを報告した7).その後,諸施設で追試が行われ,有効例がつぎつぎと報告5,12)されるようになってきた.しかし,いかなる部位の障害による遷延性意識障害が本法の適応になるかに関しては未だ議論のあるところである.
 今回,大脳,脳幹など種々の障害による遷延性意識障害患者に対して慢性的に脊髄硬膜外刺激(Spinal CordStimulation以下SCSと略記する)を加え,治療効果を検討したので報告するとともに,本法の適応に関してもわれわれの考えを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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