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研究
頸動脈血栓内膜摘除術術中の脳機能,脳循環のモニタリング—脳灌流圧測定,ドップラー血流計,電磁血流計,体性感覚誘発電位の応用
著者: 岡田芳和1 島健1 松村茂次郎1 西田正博1 山田徹1 沖田進司1
所属機関: 1中国労災病院脳神経外科
ページ範囲:P.925 - P.931
文献購入ページに移動近年本邦でも脳虚血発作の原因として頸部頸動脈病変の増加が指摘され,頸動脈分岐部の高度な狭窄性病変にもしばしば遭遇するようになり,この病変に対し積極的な外科的治療(carotid endarterectomy,以下CEA)が行われるようになってきた.しかし,CEAは機能的な手術の要素を多分に有しているにもかかわらず,頸動脈の遮断や内膜剥離等に関し安全性が充分に確立された外科的治療法に至っていないのが現状かと考える.
著者らは,CEAを安全かつ確実に行うため,全例にシャントシステムを使用し,手術中に頸動脈血流量の検索,stump pressureの測定,体性感覚誘発電位の経時的な測定を行っている.本稿ではこれらの術中モニタリングによる脳循環動態および脳機能について検討したので報告する.
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