icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻10号

1989年10月発行

文献概要

研究

定位脳手術用Aqua-Stream and Aspirator(SAS & A)を用いた高血圧性脳内血腫除去術

著者: 伊藤治英1 向井裕修2 北村昭洋3 東壮太郎2 山下純宏2

所属機関: 1山口大学脳神経外科 2金沢大学脳神経外科 3金沢大学中央手術部

ページ範囲:P.939 - P.943

文献購入ページに移動
I.はじめに
 定位脳手術はCT用定位脳手術装置の開発14,18),およびコンピューターの発達2)により精度が増し,適応が拡大している.高血圧性脳内血腫の定位的除去術は安全で,侵襲の少ない優れた手術法である.しかしながら,出血発作早期における硬い凝血の除去法については未解決の課題である.この問題を解決する目的でAqua-stream and Aspirator(AS & A)9)の嘴管を定位脳手術用に改良・工夫したStereotactic Aqua-stream and Aspirator(SAS & A)を開発した10).これは発症後24時間以降の急性期における硬い凝血を細い高圧の噴射水により粉砕し,血腫内容の80-98%を吸引除去できる優れた手術装置である.新しいSAS & Aの機構を紹介し,臨床治験を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?