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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻11号

1989年11月発行

文献概要

症例

Microfibrillar Collagen Hemostat(Avitene®)の脳内使用後に特異なCT像を呈した3例

著者: 権藤学司1 山下俊紀1 石渡祐介1 枚田一広1 佐藤正純1

所属機関: 1神奈川県立足柄上病院脳神経外科

ページ範囲:P.1067 - P.1071

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I.はじめに
 脳神経外科の手術においては,他の領域の手術と比較して確実な止血操作が要求され,従来より各種の局所止血剤が使用されてきた.最近開発された微線維性コラーゲン止血剤(microfibrillar collagen hemostat,以下Avitene)もその1つで,優れた止血効果をもつことから外科,整形外科,脳神経外科領域などで広く使用されている1,8-10).しかしAviteneは牛真皮由来の異種蛋白であり,生体内での吸収の遅延や抗原性等の問題が指摘されてきた.今回,著者らはAviteneの脳内使用後に脳膿瘍,残存あるいは再発腫瘍に類似した造影CT像を呈した3例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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