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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻12号

1989年12月発行

文献概要

ゴルフェッサー—脳神経外科医の栄光と悲惨プロローグ

著者: 朝倉哲彦1

所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科

ページ範囲:P.1095 - P.1096

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 開頭の際にもっぱらGigliの線鋸を用いていた時代には,脳神経外科医が運動不足を訴えることなど全くなかった.尤も食糧事情も余りよくなかった上に,麻酔用酸素ボンベを運搬したり,麻酔器のバッグを手で押し続けたりで,結構肉体労働が激しかったからでもあろう.
 いつの頃からか,脳神経外科医が運動不足をかこつようになったのである.気が付いてみると,エアトーム,キューサー,レーザーと人力に変って作業をすすめるツールがやたらに導入され,顕微鏡下に微細な手術をやっていると,肩凝りは起っても,決して運動をやったことにならない.私の恩師の一人は,手術中は脳幹網様体を刺激するために立ってやれとおっしゃっていたが,最近ではanastomosisのためにやむを得ず座ってやる機会も増えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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