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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻12号

1989年12月発行

文献概要

研究

高血圧性小脳出血の臨床的検討—手術適応と血腫量測定について

著者: 吉本尚規13 藤田浩史1 太田桂二1 吉川正三1 大庭信二1 柴田憲司1 高橋勝1 三上貴司2 魚住徹2

所属機関: 1松江赤十字病院脳神経外科 2広島大学脳神経外科 3広島総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.1105 - P.1110

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I.はじめに
 高血性小脳出血はCT scanの導入によって診断が極めて容易となり,血腫の大きさ,局在,脳室穿破,水頭症の有無等が正確に把握され,その結果,手術適応は血腫径(血腫径3cm以上の症例が手術の対象)を主体にして決定される様になった4,5,17).しかし最近.多数の臨床経験の積み重ねにより,血腫径3cm以上の症例でも保存的治療で予後の良好な症例が散見される様になり,この手術適応基準に疑義が持たれてきている1,8)
 われわれは高血圧性小脳出血の治療方針を導き出す目的で諸種臨床的因子,治療方法と退院時,長期機能予後について比較検討し,手術適応基準としての血腫体積測定の意義について考察を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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