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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻12号

1989年12月発行

文献概要

研究

重症頭部外傷患者の予後判定における脳動静脈酸素濃度較差の再評価

著者: 竹内東太郎1

所属機関: 1東松山市立市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.1119 - P.1124

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I.はじめに
 脳のエネルギー源の大部分はブドウ糖代謝により産生される.このブドウ糖代謝を中心とする脳代謝を臨床で評価する方法として,局所脳代謝ではpositron emis—sion tomography(PET)を中心とする局所脳酸素代謝率(regional cerebral metabolic rate of oxygen content:rCMRO2)や局所脳ブドウ糖代謝率(regional cerebralmetabolic rate of glucose:rCMRG)の測定が広く行われている8,9,17.一方,全脳代謝の評価として,脳室内lactoacidosis測定5)や脳動静脈酸素濃度較差(cerebralarterio-venous difference of oxygen content:c—AVDO2),脳酸素代謝率(CMRO2)の算出などが行われている8,9)
 今回は患者の生命予後という観点より,脳挫傷が主病態である重症頭部外傷患者10例を対象として,従来臨床で行われている全脳代謝の判定因子の1つであるc—AVDO2の再評価を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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