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研究
Diffuse Axonal Injuryの診断におけるMagnetic Resonance Imaging(MRI)の意義
著者: 横田裕行1 小林士郎1 中澤省三1 辻之英2 谷口禎規2
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2目白第二病院脳神経外科
ページ範囲:P.1133 - P.1138
文献購入ページに移動以前より頭蓋内血腫や脳挫傷を伴うことが少ない一方,軸索損傷や小血管の破綻による点状出血を多数認め,予後が不良である病態の存在が知られており,剖検例の検索からdiffuse degeneration of the cerebral whitematter(Strich),shearing injury of the brain(Peerless)あるいはcentral cerebral trauma(Jellinger)などの名称8,14,18,19)で呼ばれていた.近年,AdamsやGennarelliらはdiffuse axonal injury(DAI)としてこのような病態を詳細に検討1,4)している.これらに共通する所見としては,白質,基底核,脳梁,脳幹部,脳室上衣下,脳室内の小出血あるいは虚血性変化が知られている.しかし,過去の報告はいずれも剖検例あるいは重症例を中心とした病理学的及びCT所見でありMagnetic resonance imaging(MRI)所見や軽症例,中等症例に関する報告は少ない.われわれは,DAI症例のMRIによる検索からこれらの症例の診断,病態の把握に対するMRIの有用性について考察し若干の知見を得たので報告する.
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