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症例
Intrasellar GangliocytomaとPituitary Adenomaの合併例
著者: 田鹿安彦1 久保長生1 竹下幹彦1 田鹿妙子1 清水隆1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.1181 - P.1186
文献購入ページに移動中枢神経系におけるgangliocytomaは稀な腫瘍であり,本邦では0.2%の頻度である19).好発部位は第三脳室底が多いとされていたが10,23),最近は側頭葉が最多14,28)で,小脳,頭頂後頭葉,前頭葉,脊髄にも発生することが報告されている12-14).トルコ鞍内の発生は渉猟しえた範囲で31例の報告がある1-3,5-9,11,15-18,20-2224-26).
今回われわれはGH産生下垂体腺腫の疑いで手術を行った症例にintrasellargangliocytomaの合併を認めた極めて稀な1例を経験したので報告する.
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