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研究
くも膜嚢胞の検討—特に中頭蓋窩発生例を中心にして
著者: 坂井昇1 熊谷守雄1 上田竜也1 岩村真事1 西村康明1 三輪嘉明1 清水言行1 平田俊文1 安藤隆1 山田弘1
所属機関: 1岐阜大学脳神経外科
ページ範囲:P.117 - P.123
文献購入ページに移動computed tomographic(CT)scansの進歩・普及および最近ではmagnetic resonance imaging(MRI)の登場により頭蓋内嚢胞性病変の診断は容易となり,さらに偶然に発見される例も加わって多くの症例に遭遇するようになった.特にMRIはその解剖学的情報を詳細に提供してくれる.頭蓋内嚢胞性病変中くも膜嚢胞(arachnoidcyst, AC)の発生頻度は高いものの,成因・定義に関しては曖昧な点が多く十分確立したとは言い難く,かつ治療方針についても異論がある.本稿では自験AC例を通して,症候,神経放射線学的診断,手術適応および予後などの点に検討を加え,若干の知見を得たので報告する.
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