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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻2号

1989年02月発行

文献概要

研究

脳動静脈奇形における頭蓋内出血の臨床的意義—特に,脳室内出血について

著者: 宮坂佳男1 田中柳水1 常盤嘉一1 市川文彦1 諏訪知也1 高野尚治1 大高弘稔1 倉田彰1 遠藤昌孝1 斉藤元良1 矢田賢三1 北原孝雄2 大和田隆2

所属機関: 1北里大学脳神経外科 2北里大学救急医学科

ページ範囲:P.133 - P.138

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I.はじめに
 種々の原因に起因する脳室内出血(IVH)の報告は数多く見られる1,2,4,5,8,9,11,13).脳動静脈奇形(AVM)に伴うIVHと神経症状およびその予後についてもPia9,10)が詳細な報告を行っている.しかし,CT出現以降のAVMとIVHに関する報告は10例未満を対象としているにすぎない1,2,4,5,8,11,13).従って,AVMに起因するIVHについて,十分に把握されていない可能性がある.われわれはCTにて確認された,AVMに起因する頭蓋内出血について臨床的分析を行い,特にIVHが出血後急性期におけるAVM症例の神経症状およびAVMの治療成績にどの程度関与するか検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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