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症例
脳腫瘍の放射線治療とCerebrovasculopathy
著者: 京井喜久男1 桐野義則1 榊寿右1 角田茂1 橋本宏之1 平松謙一郎1 内海庄三郎1
所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.163 - P.170
文献購入ページに移動近年,悪性脳腫瘍に対して化学療法剤と放射線照射による強力な治療が行われるようになり,著しい効果を上げている.しかし,一方では,放射線照射による種々の副作用や二次的障害が報告されるようになり,なかでも,白質脳症や脳血管障害などの重大な中枢神経系の障害は患者の一生を左右する点で重大な問題として論議されている.
1967年,Leeら8)が,脳腫瘍の放射線治療後に脳血管障害を発生したradiation vasculopathyと考えられる小児例を報告して以来,同様の症例が漸次報告されてきている.
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