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研究
同時に発生した多発性高血圧性脳内出血の検討—5症例の報告と文献的考察
著者: 丹野裕和13 小野純一1 須田純夫1 烏谷博英1 山上岩男1 礒部勝見1 渡辺義郎2
所属機関: 1君津中央病院脳神経外科 2千葉県救急医療センター脳神経外科 3千葉大学医学部脳神経外科教室
ページ範囲:P.223 - P.228
文献購入ページに移動CTの出現以来,高血圧性脳内出血に関しては詳細な研究が相次いでいる.しかし,同時に多発性に発生した例は極めて稀で,これまでに数例が報告されているにすぎず,さらにその多くはテント上の両側大脳半球に限局している 1,4,7,9,11-16).今回著者らは,当院において1982年から1986年までの5年間と千葉県救急医療センターにおいて1980年から1984年までの5年間に,主にCTにて診断した高血圧性脳内出血679例の中で,同時に発生した多発性脳内出血5症例(うち3症例はテント上下に発生)を経験したので報告する.またこれらの5症例を中心に文献例と対比し,主としてその臨床像,病態,手術適応,予後について検討を加えた.
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