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症例
舌下神経鞘腫の1例
著者: 芹澤徹1 山浦晶1 大里克信1 中村孝雄1 峯清一郎1
所属機関: 1千葉大学脳神経外科
ページ範囲:P.279 - P.283
文献購入ページに移動頭蓋内舌下神経鞘腫は稀な疾患で診断が困難なため,発見が遅れ,予後が不良であるとされてきた8).本疾患を疑うポイントは,長期にわたる一側の舌下神経麻痺とX線学的に舌下神経管の拡大を認めることであり9),確診はCTでなされることが多い14).今回,一側の舌下神経麻痺と舌下神経管の拡大を認めながら,CTでは腫瘍像が得られずMRIで初めて腫瘍像が確認された頭蓋内舌下神経鞘腫の1例を経験したので報告する.
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