icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻4号

1989年04月発行

文献概要

研究

重症多発外傷患者における凝固線溶異常と頭蓋内血腫の拡大

著者: 黒川泰任1 端和夫1 上出廷治1 松村茂樹1 柏原茂樹1 石黒雅敬1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.335 - P.341

文献購入ページに移動
I.はじめに
 近年中枢神経系の損傷部位および程度が正確に把握でき,また治療法の選択も的確に行いうるようになり,頭部の単独外傷の生命予後はGlasgow Coma Scale(G.C.S.)6以下の重症例を除いて著明に改善された1).しかし重篤な多発外傷例においては合併損傷に由来する病態が予後に大きな影響をおよぼす場合が少なからず経験され,病態の把握や治療の面で多くの未解決の問題が残されている.本報告では全身性外傷を合併した頭部外傷患者のうち凝固線溶系の異常を呈した例における頭蓋内出血病変の経時的変化について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?