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研究
早期脳動脈瘤手術中での脳血流およびCO2反応性—発症より手術までの経過時間による影響について
著者: 大町英世1 宮下和広1 川崎洋1 並木昭義2
所属機関: 1中村記念病院麻酔科 2札幌医科大学麻酔学教室
ページ範囲:P.443 - P.447
文献購入ページに移動脳動脈瘤の破裂によりクモ膜下出血(SAH)がおこると,脳血流量(CBF)が低下し,脳血管のCO2反応性,自己調節能が障害される.さらにこれらの現象は,SAH症例の重症なもの程著しいことが知られており4-6,12),しかもこのことについて著者らは,早期動脈瘤手術の術中においても認められることを報告した9,10).しかし,早期手術例について,SAH発症から手術までの経過時間の違いによって,術中のCBFやCO2反応性がどのように異なってくるのかについての報告はない.そこで,早期手術を行ったGrade I(Hunt & Hess分類)の症例だけを対象とし,発症から手術までの経過時間によって3群にわけ,頭蓋内操作中のCBFやCO2反応性をCerebral Circulatory Index(動脈血酸素含量と内頸静脈血酸素含量較差の逆数:CCI)を用いて比較検討した.
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