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研究
MRI誘導定位脳手術の基礎的研究
著者: 久間祥多1 林明宗1 小田切邦雄2 中前晴雄2
所属機関: 1神奈川県立がんセンター脳神経外科 2神奈川県立がんセンター放射線科
ページ範囲:P.449 - P.455
文献購入ページに移動MRIによる脳腫瘍の検査の長所としては,任意のスライスがえられる.周囲の解剖学的な位置関係の描出にすぐれる,骨のアーチファクトがない,血管腔の描出にすぐれる等があげられており,急速な勢いで普及しつつある.一方,CT誘導定位的生検は,脳深部の腫瘍の組織を確認し,治療方針を決定するための有力な手技であるとの地位が確立されている.MRI下で定位脳手術を行えば,前述の如き長所より,より多くの情報がえられることが考えられる.当施設ではBRW型MRI定位的脳手術装置の基礎的検討を行い,その上で13例の脳腫瘍の手術を行う機会をえたのでその結果を報告し,その有用性,問題点を整理し,将来の展望について考察を加える.
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