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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻6号

1989年06月発行

文献概要

研究

中枢性低Na血症の治療効果からみた発生機序

著者: 森永一生1 田伏久之2 大川原修二1

所属機関: 1大川原脳神経外科病院 2大阪府立千里救命救急センター

ページ範囲:P.539 - P.544

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I.はじめに
 脳血管障害および頭部外傷の急性期に低Na血症が発生することは,よく知られている.従来,このような中枢性低Na血症は,ADH分泌異常症(以下SIADH)によると考えられていたが,体液量や血清ADHレベルの詳しい検討が行われるにつれ,SIADHの病態に該当しない症例が多数含まれていることが明らかになった6).われわれも中枢性低Na血症の発生機序を検討し,報告してきた5)が,今回はこれら中枢性低Na血症の症例に対して種々の治療を試み,その治療効果から低Na血症の発生機序を考察してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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