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研究
第7,8脳神経のNeurovascular decompression時における術中ABR monitoringについて—Warning pointはどこか
著者: 杉山憲嗣1 横山徹夫1 龍浩志1 植村研一1 宮本恒彦1 下山一郎1
所属機関: 1浜松医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.545 - P.553
文献購入ページに移動術中Auditory brain stem monitoring(以下ABRmonitoring)は後頭蓋窩の手術時に,脳幹機能や聴神経機能のモニターとして用いられており,殊に第V,第VII脳神経に対する神経血管減圧術の際,術後聴力障害発生を予防する目的で広く用いられるようになって来た.しかし,モニターに際し,ABR上,どの様な変化が現れた時に術者に警告をあたえるべきか,即ち「Warning pointはどこか」という,最も重要であり,また基本的である問題点が不明確のまま残されている.
われわれはこの点に関し,1980年より術中ABRの潜時と関係なく,波形の消失時または極端な振幅の低下時をWarning pointとしてきた.この様にして術後に著明な聴力障害を来した例は一例も見られず,良好な結果を得ているので報告する.
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