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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻6号

1989年06月発行

文献概要

症例

多発性脳出血で初発した急性骨髄芽球性白血病の1症例

著者: 藪本充雄1 龍神幸明1 今栄信治1 亀井一郎1 岩本宗久1 栗山剛1 杉本直紀2 静木厚三2

所属機関: 1和歌山赤十字病院脳神経外科 2和歌山赤十字病院病理

ページ範囲:P.567 - P.571

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I.はじめに
 白血病,殊に急性白血病に頭蓋内出血性病変を合併することはよく知られた事実であり,脳出血,くも膜下出血,慢性硬膜下出血等,その経過中において約10%に認められ,死因の20%を占めると報告されている16).しかしながら,頭蓋内出血性病変で初発した急性骨髄性白血病の症例の報告は少なく,Grochら5)は93例中7症例,約8%,うち致命的な症例は1例のみとしている.今回,特徴のあるCT所見を呈した1例を経験したので,文献考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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