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症例
治療経過中のCT scanにて頭蓋内に異常低吸収域と石灰化を認めた大脳基底核部germ cell tumorの1例
著者: 志村俊郎1 中澤省三1 安久津靖彦1 松本正博1 葛原正昭1 吉田大蔵1
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.573 - P.577
文献購入ページに移動近年放射線および化学療法の進歩がみられている反面,これらの治療によりひきおこされる白質変性1,3,13,18),石灰化16,17)あるいは脳萎縮13)等の副次的病態も注目されてきた,特に抗癌剤を局所投与することによりひきおこされるleukoencephalopathyの病態は1975年Ru—binstein12)の報告を嚆矢に,現在もその増加をみている.著者らは,頭蓋内germ cell tumorの放射線および化学療法の経過中に,経時的なCT scanにて異常低吸収域と石灰化を認めた症例を経験したので石灰化形成過程等の病態について若干の文献的考察を加え報告する.
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