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症例
頸部打撲による脳血管閉塞症
著者: 大西寛明1 伊藤治英1 池田清延1 東壮太郎1 早瀬秀雄1 東馬康郎1
所属機関: 1金沢大学脳神経外科
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動外傷性脳血管閉塞症は稀な疾患であり,比較的軽微な外傷にも合併し,一定の潜伏期を持って発症することが知られている.また,病状の発現をあらかじめ予測することは困難であり,ほとんどの症例において治療以前に不可逆的な脳梗塞が完成しているのが現状である.今回,閉鎖性頸部外傷による頸部内頸動脈損傷によって引き起こされたと思われる脳血管閉塞症3例を経験し,それぞれ脳血管撮影上特徴的な所見を呈したので,その発生機序を中心に文献的考察を加え,報告する.
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