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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻6号

1989年06月発行

文献概要

症例

頸部打撲による脳血管閉塞症

著者: 大西寛明1 伊藤治英1 池田清延1 東壮太郎1 早瀬秀雄1 東馬康郎1

所属機関: 1金沢大学脳神経外科

ページ範囲:P.579 - P.584

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I.はじめに
 外傷性脳血管閉塞症は稀な疾患であり,比較的軽微な外傷にも合併し,一定の潜伏期を持って発症することが知られている.また,病状の発現をあらかじめ予測することは困難であり,ほとんどの症例において治療以前に不可逆的な脳梗塞が完成しているのが現状である.今回,閉鎖性頸部外傷による頸部内頸動脈損傷によって引き起こされたと思われる脳血管閉塞症3例を経験し,それぞれ脳血管撮影上特徴的な所見を呈したので,その発生機序を中心に文献的考察を加え,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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