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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻7号

1989年07月発行

文献概要

症例

気管支喘息様発作を伴って発症した第4脳室Epidermoidの1例

著者: 坂本学1 瀬尾善宣1 深見常晴2 松本圭蔵3

所属機関: 1和白病院脳神経外科 2大分中村病院脳神経外科 3徳島大学脳神経外科

ページ範囲:P.663 - P.668

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I.はじめに
 頭蓋内epidermoidは,脳腫瘍全国統計(1969-1981)では全脳腫瘍の約0.9%と比較的稀な腫瘍であり,脳底傍正中部の小脳橋角部,傍トルコ鞍部がその好発部位で,第4脳室に発生することは極めて稀で,頭蓋内epidermoidの約7%にすぎない.第4脳室epidermoidに特徴的な症状はないが,歩行障害,頭痛,めまい等で発症することが多い.今回,われわれは嘔気,嘔吐で発症し,その後喘息様発作を来した極めて稀な第4脳室epidermoidを経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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