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研究
慢性硬膜下血腫治療における重篤合併症の経験—その対策としての穿頭閉鎖式緩徐減圧ドレナージ術
著者: 山田洋司12 藤田稠清1 妹尾栄治1 川口哲郎1
所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科 2現籍 神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.713 - P.716
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫の治療は穿頭による洗浄術,あるいはその後にドレナージを設置するという方法が一般にとられている.しかし本法における合併症が報告されてから閉鎖式ドレナージを推奨する文献が散見され,その有用性が強調されている2,4,5,9).当院でも当初は穿頭洗浄術を施行していたが,術後の重篤な合併症例を経験し,これが急激な減圧による可能性が十分にあることを反省し,その後は穿頭後に緩徐に減圧を行う閉鎖式ドレナージ術を施行してきた.そこで今回は両者の治療法を同一施設において比較検討が可能であったので,重篤合併症例を呈示するとともに報告する.
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