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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻8号

1989年08月発行

文献概要

研究

慢性硬膜下血腫治療における重篤合併症の経験—その対策としての穿頭閉鎖式緩徐減圧ドレナージ術

著者: 山田洋司12 藤田稠清1 妹尾栄治1 川口哲郎1

所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター脳神経外科 2現籍 神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.713 - P.716

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I.はじめに
 慢性硬膜下血腫の治療は穿頭による洗浄術,あるいはその後にドレナージを設置するという方法が一般にとられている.しかし本法における合併症が報告されてから閉鎖式ドレナージを推奨する文献が散見され,その有用性が強調されている2,4,5,9).当院でも当初は穿頭洗浄術を施行していたが,術後の重篤な合併症例を経験し,これが急激な減圧による可能性が十分にあることを反省し,その後は穿頭後に緩徐に減圧を行う閉鎖式ドレナージ術を施行してきた.そこで今回は両者の治療法を同一施設において比較検討が可能であったので,重篤合併症例を呈示するとともに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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