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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科17巻8号

1989年08月発行

文献概要

症例

長期透析患者にみられた手根管症候群の1例

著者: 諏訪英行1 花北順哉1 阪井田博司1 西正吾1 太田文人1 森典子2 長峰隆3 谷山清己4

所属機関: 1静岡県立総合病院脳神経外科 2静岡県立総合病院循環器科 3静岡県立総合病院神経内科 4静岡県立総合病院病理

ページ範囲:P.747 - P.750

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I.はじめに
 手根管症候群は,上肢におけるentrapment neuropa—thyのうちで最も頻度の高いものである.その発症原因の一つとして,1975年Warren17)らにより長期透析患者に本症候群が高頻度に発症することが報告されて以来,人工透析に関与する医師達を中心にその病態の解明,治療方法,予後等につき研究がすすめられてきた.しかしながらこの興味ある病態についての脳神経外科医の関心は薄く,いまだ十分に知れわたっていないものと考えられる。
 昨今,本邦の脳神経外科医の治療対象は脊髄,末梢神経領域へも拡大の一途をたどっており,この長期透析患者に好発する手根管症候群は脳神経外科医としてぜひとも知っておくべき病態と考えられたので,われわれの経験した1例を報告し,文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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