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症例
抗血小板療法中に急性脊髄硬膜外血腫を合併した1症例
著者: 三島一彦1 有竹康一1 森田明夫1 宮川尚久1 瀬川弘1 佐野圭司1
所属機関: 1富士脳障害研究所付属病院脳神経外科
ページ範囲:P.849 - P.853
文献購入ページに移動脊髄硬膜外血腫は比較的稀な疾患であるが,早期診断,早期手術が必要であるという点で,臨床上重要な疾患である.今回われわれは,脳梗塞再発予防を目的とした抗血小板療法中に,急性脊髄硬膜外血腫を合併した1例を経験し,早期診断,早期手術を行い良好な結果を得たので若干の考察を加え報告する.尚,抗血小板療法中に腰椎穿刺等のtraumaticな誘因なく本症を発症した症例は,われわれの調べた範囲では本例がはじめてである.
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