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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻1号

1990年01月発行

文献概要

研究

視床出血に対する定位的血腫吸引術のSingle Photon Emission CTによる評価

著者: 上田幹也1 森永一生1 松本行弘1 大宮信行1 三上淳一1 佐藤宏之1 井上慶俊1 大川原修二1

所属機関: 1大川原脳神経外科病院

ページ範囲:P.25 - P.31

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I.はじめに
 高血圧性視床出血に対する外科的治療は合併する閉塞性水頭症を改善する目的で脳室ドレナージが主に行われ,血腫自体に対する外科的治療は手術侵襲が大きく一般には行われていなかったが,最近手術侵襲の少ないCT・エコーを用いた定位的血腫吸引術が発達し,視床出血に対しても行われるようになった2,6-8).また視床出血に対する定位的血腫吸引術の成績については保存的治療と比較して機能予後の改善が得られると報告されている2,8)
 著者らは経時的脳血流量(CBF)測定を行いえた視床出血16例について,保存的治療群(保存群)と定位的血腫吸引術施行群(吸引群)の2群に分け比較検討し,CBFの面から見た定位的血腫吸引術の有用性について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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