icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻10号

1990年10月発行

文献概要

Leksell先生とガンマーユニット

著者: 大江千廣1

所属機関: 1群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.893 - P.894

文献購入ページに移動
 ストックホルムのカロリンスカ病院で,はじめてLeksell先生にお目にかかったのは確か,1970年の夏の頃で,私は群馬大学に移ったばかりでしたがLeksell式の器械を使ってステレオの仕事を始めようと計画をしていた時だったと思います.Leksell先生といえば言うまでもなくその頃でも大変御高名な先生でしたから,出かける前に恐る恐る手紙を差し上げたところ,大変優しいお返事をいただき先ずほっと一安心.お目にかかってみるとそのとおりにいつも笑顔を絶やさず,陽気で,話し好きでもあり,とても親切,それに白髪,長身の魅力あふれる先生のお人柄にたちまち魅せられてしまったものです.
 その時Leksell先生には私がこれから始めようとするステレオのことについて話を伺いに行ったわけですが,先生がみせて下さったのはそればかりではなく,その頃実用になりはじめたガンマーユニットでした,いまでこそこのガンマーユニットは世界中の脳外科医が熱い視線をもって注目しているものですが,その頃は本当に有効であるのかどうか,まだ疑問視されていました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?