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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻10号

1990年10月発行

文献概要

脳腫瘍の組織診断アトラス

(14)Histiocytosis X

著者: 和賀志郎1 伊藤浩二1

所属機関: 1三重大学脳神経外科

ページ範囲:P.897 - P.903

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I.名称,定義,分類
 Eosinophilic granuloma of bone(以下EGB),Hand—Schuller-Christian disease(以下HSC病),Letterer—Siwe disease(以下LS病)と別々に言われていた各疾患を1953年Lichtensteinは細網組織性肉芽腫を形成するものとしてHistiocytosis Xと総称した22).それ以来,異論はあるものの15,23,24,35),この名称が広く用いられるようになってきた.しかし,その病態は組織球の異常増殖を主体とし,骨,リンパ節,肺,皮膚などをおかす網内系疾患とされているものの,その本態については未だ十分解明されていない9,27,36).今まで臨床的にEGB,HSC病,LS病は一般的に次のように分類されている.
 EGB:頭蓋骨,その他の骨髄に単発または多発し, 病変部の疼痛,腫脹などの局所症状を呈するが,良  性の経過をたどるもの.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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