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文献概要
脳腫瘍の組織診断アトラス
(14)Histiocytosis X
著者: 和賀志郎1 伊藤浩二1
所属機関: 1三重大学脳神経外科
ページ範囲:P.897 - P.903
文献購入ページに移動I.名称,定義,分類
Eosinophilic granuloma of bone(以下EGB),Hand—Schuller-Christian disease(以下HSC病),Letterer—Siwe disease(以下LS病)と別々に言われていた各疾患を1953年Lichtensteinは細網組織性肉芽腫を形成するものとしてHistiocytosis Xと総称した22).それ以来,異論はあるものの15,23,24,35),この名称が広く用いられるようになってきた.しかし,その病態は組織球の異常増殖を主体とし,骨,リンパ節,肺,皮膚などをおかす網内系疾患とされているものの,その本態については未だ十分解明されていない9,27,36).今まで臨床的にEGB,HSC病,LS病は一般的に次のように分類されている.
EGB:頭蓋骨,その他の骨髄に単発または多発し, 病変部の疼痛,腫脹などの局所症状を呈するが,良 性の経過をたどるもの.
Eosinophilic granuloma of bone(以下EGB),Hand—Schuller-Christian disease(以下HSC病),Letterer—Siwe disease(以下LS病)と別々に言われていた各疾患を1953年Lichtensteinは細網組織性肉芽腫を形成するものとしてHistiocytosis Xと総称した22).それ以来,異論はあるものの15,23,24,35),この名称が広く用いられるようになってきた.しかし,その病態は組織球の異常増殖を主体とし,骨,リンパ節,肺,皮膚などをおかす網内系疾患とされているものの,その本態については未だ十分解明されていない9,27,36).今まで臨床的にEGB,HSC病,LS病は一般的に次のように分類されている.
EGB:頭蓋骨,その他の骨髄に単発または多発し, 病変部の疼痛,腫脹などの局所症状を呈するが,良 性の経過をたどるもの.
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