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研究
腎癌脳転移の治療成績の検討
著者: 渋井壮一郎1 西川亮1 野村和弘1
所属機関: 1国立がんセンター脳神経外科
ページ範囲:P.935 - P.938
文献購入ページに移動腎癌は肺・リンパ節・骨など広範囲に転移を来しやすく,脳転移も剖検例の10-20%に認められると言われている3,6,10).腎癌の脳転移は肺癌に比べ,予後は比較的良好とされているが,一方では放射線治療に比較的抵抗性であるともいわれ1,4,7),肺癌などとは異なった腎癌独自の治療計画が必要である.今回,われわれの経験した腎癌脳転移例について,各種治療法による成績を比較するとともに,bromodeoxyuridine(BrdU)標識率などからその生物学的特徴を調べ,この疾患に対するより効果的な治療法の検討を行った.
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