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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻10号

1990年10月発行

文献概要

症例

小脳症状にて発症した頭蓋内舌下神経鞘腫の1例

著者: 山口文雄1 高橋弘1 岡田卓郎1 矢嶋浩三1 中澤省三1

所属機関: 1日本医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.963 - P.967

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I.はじめに
 頭蓋内神経鞘腫は全脳腫瘍のうちの8%を占め,そのほとんどが聴神経および三叉神経より発生し,他の神経より発生するものは甚だ少ない.頭蓋内舌下神経鞘腫も極めて少なく,現在われわれが渉猟し得た限りでは40例が報告されているに過ぎない(Table1).この診断には舌下神経麻痺症状が重要で,CTや断層撮影などの画像診断とともに診断の有力な根拠となっている.今回われわれは術前に舌下神経麻痺がなく小脳症状のみを呈したため確定診断が甚だ困難であった舌下神経鞘腫の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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