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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻10号

1990年10月発行

文献概要

症例

両眼外転位を呈したDisproportionately Large Communicating Fourth Ventricleの2症例

著者: 岡部慎一1 尾金一民1 鈴木重晴1 岩渕隆1 乙供通則2

所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2青森労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.969 - P.973

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I.はじめに
 Disproportionately large communicating fourth ventricle(以下DLCFV)はisolated fourth ventricle(以下IFV)と同様に第4脳室が嚢状に拡大するものの,中脳水道が開存し,側脳室—腹腔短絡管(以下V-Pシャント)設置後にその縮小をみるもので,1980年,Scottiら9)により提唱された.今回われわれは,それぞれ脳動静脈奇形および脳動脈瘤破裂による脳室内血腫鋳型形成後に全脳室系特に第4脳室が拡大し,それに伴って,両眼外転位を呈した2症例を経験したので報告し,第4脳室拡大および両眼外転位の発現機序に関し若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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