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症例
V-P Shunt Tubeによる下行結腸穿通—腹壁膿瘍を形成した1例
著者: 小笠原邦昭1 金子宇一1 石橋孝雄1 崎村恭也2
所属機関: 1大宮赤十字病院脳神経外科 2大宮赤十字病院内科
ページ範囲:P.975 - P.978
文献購入ページに移動脳室腹腔短絡術(以下V-P Shunt)後合併症のうち腹腔側に関するものとして,感染,チューブの屈曲,閉塞,腹腔内の嚢胞形成,腹水貯留,臓器穿通等が報告されているが,このうちシャントチューブによる腸管穿通は稀とされている7).今回われわれはV-P Shunt6年後に偶然に無症候性の腹側チューブによる下行結腸穿通を認め,その1年後に腹壁膿瘍を形成した症例を経験したので報告するとともに,その機序について考察を加える.
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