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ベッドの高さから見た医療
著者: 林實1
所属機関: 1福井医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.987 - P.988
文献購入ページに移動まずベッドに病人として横たわってみると立って話しかけてくる医師は患者を見おろしている位置になる.その上最近の大型診断機器による画像を見せられて,断定的に病気の説明をされたりするとそれだけでも相当の威圧感を受ける.それはまさに医師は「絶対」であり患者は「弱者」の関係に近い.さらに若い医師達について感じたのであるが,彼らのちょっとした言葉の端々に感じられる患者に対する思いやりのない不用意さが気になってくる.最近の若い人の一部には人と人との関係を作るのが苦手で,したがって患者に希望を持たせるようにうまく話の出来ない人がいるように思う.
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