文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
Encephalo-duro-arterio-synangiosis—解剖と手術手技
著者: 松島善治1
所属機関: 1東京医科歯科大学脳神経外科
ページ範囲:P.989 - P.999
文献購入ページに移動I.はじめに
直接的にしても間接的にしても外頸動脈系動脈—内頸動脈系動脈の血管吻合術を行うにあたって最も重要な役割をするのは,浅側頭動脈系の血管と後頭動脈である.これらの血管,特に前者に関しては比較的多くの記載があるが,血管吻合術のdonorと言う立場からの記載は多くはない.そこで,ここでは主として間接的血管吻合術の代表的手術とも言えるencephalo-duro-artemio—synangiosis(以下EDASと略す)18)の手術手技という立場から,これらの血管について文献的・解剖学的解説を行いつつ,本手術149側(小児モヤモヤ病124側,20歳以上のモヤモヤ病18側,非モヤモヤ病小児5側,20歳以上非モヤモヤ病性脳虚血2側)の経験から考察・検討を加える.
直接的にしても間接的にしても外頸動脈系動脈—内頸動脈系動脈の血管吻合術を行うにあたって最も重要な役割をするのは,浅側頭動脈系の血管と後頭動脈である.これらの血管,特に前者に関しては比較的多くの記載があるが,血管吻合術のdonorと言う立場からの記載は多くはない.そこで,ここでは主として間接的血管吻合術の代表的手術とも言えるencephalo-duro-artemio—synangiosis(以下EDASと略す)18)の手術手技という立場から,これらの血管について文献的・解剖学的解説を行いつつ,本手術149側(小児モヤモヤ病124側,20歳以上のモヤモヤ病18側,非モヤモヤ病小児5側,20歳以上非モヤモヤ病性脳虚血2側)の経験から考察・検討を加える.
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