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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科18巻11号

1990年11月発行

文献概要

研究

悪性グリオーマの組織内温熱療法—Implant Heating Systemによる検討

著者: 木田義久1 森美雅1 服部智司1 小林達也2

所属機関: 1小牧市民病院脳神経外科 2名古屋大学脳神経外科

ページ範囲:P.1007 - P.1014

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I.はじめに
 温熱療法は,悪性腫瘍に対する治療法の中で,手術療法,放射線治療および化学療法についで第四の治療法としてその地位を確立しつつある.脳腫瘍に対する治療法としても,RF19)あるいはmicrowave11-15)を用いた温熱療法の臨床応用の成果が報告されている.Glioma群,特に悪性のgliomaはその特性として多くが浸潤性の発育を示すため,手術的に全摘することが困難であり,また放射線あるいは各種の化学療法に対する反応に乏しいことが知られている16,21).われわれは1982年来Im—plant Heating System(以下IHS)の開発を行い,動物実験など8,10,20)を経て,まず転移性脳腫瘍への臨床応用を試み6),一定の成果を得た.今回はさらに悪性glioma群に対する臨床応用が可能かどうか,およびその有効性と安全性について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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