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症例
小脳橋角部類上皮腫癌の1例
著者: 魏秀復1 善積秀幸2 長尾聖一3 西岡達也2 宇野淳二4 藤田雄三4
所属機関: 1大阪赤十字病院脳神経外科 2京都大学脳神経外科 3島根医科大学脳神経外科 4倉敷中央病院脳神経外科
ページ範囲:P.1041 - P.1045
文献購入ページに移動類上皮腫は,頭蓋内腫瘍のうち約0.5-1.0%の発生頻度でやや稀な良性腫瘍であるが特異なCT所見のため診断は容易である.しかしながら時として悪性変化した類上皮腫があり悪性類上皮腫または類上皮腫癌と呼ばれきわめて稀である.神経放射線学的には術前診断は困難であり,頭蓋内癌性病変のため予後は絶対不良である.われわれは興味ある臨床経過をしめした小脳橋角部の類上皮腫癌の一例を経験したので若干の文献考察をくわえ報告する.
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