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報告記
第一回日中脳神経外科シンポジウムに出席して
著者: 近藤達也1
所属機関: 1国立病院医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.1079 - P.1079
文献購入ページに移動会場の重慶医科大学内では,例によって熱烈歓迎の垂れ幕,花束贈呈,重慶副市長の挨拶も行われ,万里の長城と富士山を配した特別なシンボルマークまで準備され大変な力の入れようであった.演者は日中あわせて18名で,一人約60分の講演が行われ,かなり活発な討論がみられた.日本人の溝演に際しては,一節毎に通訳があり,内容は略々リアルタイムに伝えられた.中国側の演題の特徴は,症例数の圧倒的多さであろう.例えば,クッシング病に対する経蝶形骨洞の手術例が一施設(北京の協和医院)で100例もあり,しかもそれが良い手術成績を伴っており,この国のレベルは施設によって,また医師によって非常に高いことがわかった.
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