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総説
MRI時代のてんかん外科
著者: 森竹浩三1
所属機関: 1島根医学大学脳神経外科
ページ範囲:P.1089 - P.1099
文献購入ページに移動I.はじめに
1886年Sir Victor Horsleyが難治性てんかんに対する外科的手術例をはじめて報告して以来すでに100年が過ぎた83)。しかし最近まで,てんかんの外科的治療への関心は薄く手術は極めて限られた施設でのみ行われてきた3,68).このようにてんかん外科が一般に定着しなかったのは,1)余りに薬物療法に頼り過ぎ,発作がコントロールされずに漫然と投薬が続けられた,2)てんかんの外科治療には特別の訓練を受けたスタッフと特殊な設備,機器を必要とした3),3)かつて画像診断が未発達な時代に行われた脳葉切除や大脳半球切除などが後年批判され,“てんかんの手術”がタブー視される傾向にあった,などの理由による68).
1886年Sir Victor Horsleyが難治性てんかんに対する外科的手術例をはじめて報告して以来すでに100年が過ぎた83)。しかし最近まで,てんかんの外科的治療への関心は薄く手術は極めて限られた施設でのみ行われてきた3,68).このようにてんかん外科が一般に定着しなかったのは,1)余りに薬物療法に頼り過ぎ,発作がコントロールされずに漫然と投薬が続けられた,2)てんかんの外科治療には特別の訓練を受けたスタッフと特殊な設備,機器を必要とした3),3)かつて画像診断が未発達な時代に行われた脳葉切除や大脳半球切除などが後年批判され,“てんかんの手術”がタブー視される傾向にあった,などの理由による68).
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