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症例
放射線治療が有効であった頭蓋内動静脈奇形の4例
著者: 陳茂楠1 今屋久俊2 中沢省三3
所属機関: 1佼成病院脳神経外科 2東邦大学脳神経外科 3日本医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1161 - P.1166
文献購入ページに移動Arteriovenous malformation(AVM)の治療法には外科的摘出術,流入動脈結紮術,塞栓術等いろいろの方法がある.放射線治療も古くから試みられている方法であるが否定的な報告が多かった2-4,10,12).しかし1960年のSvien and Peserico18)の発表以来,本法が有効であるとする報告1,5,7,13,14,19,30)が幾つかみられるようになり,再び注目されるようになった.近年Stereotactic gammaencepllalotomy(radiosurgery)16)やBragg peak陽子線療法6)が試みられ,その有用性が報告されている.最近われわれは2例のdural AVMと2例のintracerebralAVMの計4例に放射線療法を行った.2例のduralAVMと術後の残存AVM 1例には高圧X線療法を,深部AVMの1例にradiosurgeryを行い,良好な結果を得たので報告する.
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