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研究
凍結脳損傷における延髄網様体刺激の頭蓋内圧におよぼす影響
著者: 長尾省吾1 河内正光2 谷本尚穂2 久山秀幸2 西本詮2
所属機関: 1香川医科大学脳神経外科 2岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.153 - P.159
文献購入ページに移動われわれは今までに脳幹の脳血管緊張中枢とされている視床下部背内側核(DM),中脳網様体(MBRF)および延髄網様体(MORF)の電気刺激.破壊を行い,頭蓋内圧(ICP),局所脳血液量(CBV)の変化から,これら中枢の病巣拡大,多発性損傷で脳血管緊張がより低下すること,くも膜下出血を作成してICPを亢進させ頭蓋腔をあらかじめタイトにしておけば,これら脳幹の脳血管緊張中枢の機能異常がICPに及ぼす影響は更に大きいことを報告してきた10,11,16).
この一連の実験で,特にMORFのNucleus reticular—is parvocellularis近傍を電気刺激すると,最も脳血管緊張が低下する事が示された11).そこで今回脳挫傷の実験モデルとされている凍結脳損傷を作成し,基礎ICPが上昇した状態でMORFの刺激を行うとICPがどの様な影響をうけるか実験的に検討したので報告する.
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