Neurological Surgery 脳神経外科18巻2号

1990年02月発行

研究

シャント術後頭蓋内圧の変化—完全埋め込み型頭蓋内圧計による術前，術後脳室内圧測定

著者： 山口由太郎¹² 山口崇¹ 梁木健¹ 増沢紀男¹

所属機関： ¹自治医科大学脳神経外科 ²聖マリアンナ医科大学第2外科

ページ範囲：P.175 - P.182

I．はじめに
　髄液短絡術（以下シャント）は，水頭症をはじめとする異常髄液貯留病変に汎用されている．しかし，術後の頭蓋内病態の変化については充分に解明されていないのが現状である．そこで，その一端を解明する目的で，われわれは長野計器製完全埋め込み型頭蓋内圧計ICPセンサー（以下NS 20）を使用し，シャント後脳室内圧を観察した．